2019/05/15 ニュース
太陽光設備の寄与などで増収増益を確保 東芝プラント

 東芝プラントシステムが5月13日に発表した2019年3月期連結決算によると、同期の業績は売上高2442億3900万円(前期比5%増)、営業利益203億5900万円(0.6%増)、経常利益223億2400万円(10.3%増)、当期利益1431億5400万円(5.9%増)の増収増益となった。同期は、タイでが施工した工業団地向けコンバインドサイクル・コージェネレーション発電所で、ガスタービンメーカーのSiemens Limited Thailand/Siemens Industrial Turbomachinery ABと提携した。今後3社で、既設プラントの稼働率向上・信頼性向上・プラントデジタル化の施策などを検討・実施していく。これと並行して、機器類の統合調達やグローバル調達の拡大に加え、工法や業務プロセスを改善し、工期短縮や変動費の低減に務めた。また、昨年8月には発電事業に参入するため、発電事業推進室を設置。今年1月には、発電プラントなどをデジタル化し競争力を強化するため、プラントデジタル化推進室を設置した。さらに、4月1日付でイーエス東芝エンジニアリングを吸収合併した。同期の発電システム部門は、受注高1163億900万円(27.3%減)、売上高1273億4100万円(11.6%減)、経常利益89億2900万円(24%減)と大きく減少した。この減少は、海外の火力発電設備などが減少したためとしている。社会・産業システム部門の受注高は1168億4400万円(13.4%減)、売上高は1168億9800万円(32.1%増)、経常利益133億9400万円(57.9%増)と大幅な増益だった。国内外の一般産業向けや太陽光発電設備などが増加し、増収に寄与した。今期は、発電システム部門で海外の火力発電設備案件が増加するなどで受注高1270億円を見込む。社会・産業システム部門は、太陽光発電設備案件や海外の一般産業案件が減少し、受注高は1030億円を見込んでいる。全社の売上高は2300億円(5.8%減)、営業利益185億円(9.1%減)、経常利益190億円(14.9%減)、当期利益128億円(10.8%減)と減収減益を見通す。