2019/05/15 ニュース
電力販売やバイオマス関連は順調も最終減益 イーレックス

 イーレックスが5月13日に発表した2019年3月期連結決算によると、同期の業績は売上高658億2700万円(前期比40.2%増)、営業利益47億200万円(2.3%減)、経常利益42億9800万円(5.3%減)、当期利益27億6400万円(9%減)の最終減益となった。同期の電力小売事業は、低圧分野で新パートナーとの連携やアライアンス先の多様化などに努め、電力供給施設件数が約13万2000件(3万3000件増)となった。一方、高圧分野では競争激化のため電力販売単価が下落し、電力供給施設件数も低下した。このため新規パートナーと販売先開拓などに注力、販売電力量は増加した。また、JEPXへの依存度を縮小し、自社電源と相対電源を拡大して電源調達の安定化を図った。発電事業では、土佐バイオマス発電所で補修と定期検査を実施した。佐伯バイオマス発電所は、九州電力の出力制御指令を受けたものの高い稼働率を維持。豊前バイオマス発電所、大船渡バイオマス発電所の両設備は、2020年1月の稼動を控え、今年11月から試運転を実施する。燃料事業では、大阪ガスのグループ会社、広畑バイオマス発電と10年間の燃料供給契約を締結した。さらに、「Non-FITメガバイオマス発電所」の建設のため、3月にロシア極東開発省傘下のFEIAとバイオマス燃料の輸入に関する覚書を締結している。現在建設地、燃料の選定などを検討中だという。今期は全社で売上高950億4200万円(44.4%増)、営業利益77億2000万円(64.2%増)、経常利益71億8900万円(67.3%増)、当期利益38億6300万円(39.7%増)と増収増益を見込んでいる。