2019/05/14 ニュース
太陽電池開発機能を新会社に分離、アジア法人も譲渡へ パナソニック

 パナソニックが5月9日に発表した2019年3月期連結決算によると、同期の業績は売上高8兆27億3300万円(前期比0.3%増)、営業利益4114億9800万円(8.1%増)、税引前利益4164億5600万円(10%増)、当期利益3027億3700万円(20.1%増)の増収増益となった。主要4部門中、エコソリューションズの業績は2兆361億円(4%増)、営業利益は646億円(20%減)の増収減益だった。パナソニック ホームズの分譲事業や、アジアの電材事業などが寄与し増収を確保した。反面、太陽光発電設備の固定資産減損損失の影響などで減益となった。今期は、ソーラー事業の子会社パナソニック エナジー マレーシアを、中国の太陽電池メーカーGSソーラー(チャイナ)カンパニーに譲渡する。これと並行して、GSソーラーと太陽電池事業で協業し、自社と子会社の三洋電機が持つ太陽電池の研究開発機能を分離して新会社を設立する。マレーシア法人で生産する太陽電池モジュールは、今後も同社が調達・販売する。その上で、太陽電池関連事業は、モジュールと蓄電池、電気自動車の充電などを組み合わせたエネルギーソリューション事業に転換させる。また、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス向け事業の拡大、FIT制度終了に適した電力マネージメントなどにも注力する。今期は全社で売上高7兆9000億円(1.3%減)、営業利益3000億円(27.1%減)、税引前利益2900億円(30.4%減)、当期利益2000億円(29.6%減)と減収減益を見通す。