2019/02/28 ニュース
京セラ、VPP高度化実証で太陽光発電設備などを導入

 京セラは2月25日、同社の横浜中山事業所(横浜市)に太陽光発電設備と蓄電池などを導入すると発表した。これらは、米LO3エナジー(本社・ニューヨーク州)と実施する、P2P取引プラットフォームを使った技術検証とブロックチェーン技術を活用する共同実証に使用される。新設備を使用した試験環境に導入され、2月28日から稼動する予定。試験環境では、複数の電力需要家を想定し、送配電事業者が利用する調整力電源の制御精度の向上を目指す。同社は、LO3のブロックチェーン技術を活用し、一対一または一対複数での電力取り引きで、需要家側リソースの利用実績を管理する技術の有効性を検証する。これにより、太陽光発電設備で発電した電力を、需要家間で融通させるデモンストレーション環境も構築する。さらに、IoTセンサーで住宅の電力使用状況から家電製品の種類ごとの利用情報を抽出する、家電分離技術を用いた制御技術も確立する。