2019/02/28 ニュース
東電HDなど7社、EVの発電機能で電力の安定化効果などを確認

 東京電力ホールディングスは2月26日、同社などが実施してきたV2G(Vehicle to Grid)の実証試験結果を経済産業省に報告したと発表した。この実証実験には、同社のほか、▽東京電力エナジーパートナー、▽東京電力パワーグリッド、▽日立システムズパワーサービス、▽三菱自動車工業、▽静岡ガス、▽日立ソリューションズ--の6社が参画した。この実証試験は、静岡ガス東部支社の吉原基地と三菱自動車工業岡崎製作所で、電気自動車(EV)を17台使用し、EVと電力系統の間で、双方向に電力を融通する実証環境を構築するため実施した。その結果、EVの発電機能が電力系統の安定化に寄与することを把握した。具体的には、系統の混雑緩和は、制御指令に対するEV用充放電器とEVの応答性、追従性は秒単位で出力面の応答ができた。また、電圧上昇の抑制も制御指令どおりに応答することが可能であると確認できた。同社などは、この機能と有効性を、将来的に高速通信環境と合わせて遠隔地から秒単位の制御指令にも活用できると考えている。