山口県は2月1日、農業用ダムの「温見ダム」(下松市)の有効落差を活用した小水力発電設備「温見ダム小水力発電所」が完成したと発表した。大晃機械工業が約9000万円を投じて建設していたもので、出力は49.5kW、年間発電量は37万863kWhという。県は、ダム施設の一部を民間企業に賃貸し、民間企業が建設・運営する売電収益の一部を徴収するスキームを実施している。このスキームは、県内の農業用ダム10か所中、3か所中で実施することを決めており、今回の完成で3か所の発電設備がすべて出揃ったことになる。他の2か所は内日ダム（下関市、昨年8月に竣工）、山の口ダム（萩市、昨年3月に竣工）で、両方とも大晃機械工業が発電設備を建設・運営している。