2013/06/20 ニュース
シーテック、笠取の事故を受け再発防止策決定
 シーテックは6月18日、4月7日に発生した同社運営の「ウィンドパーク笠取」(三重県津市)の風車損壊事故を受け、再発防止策を取りまとめた。5月の時点で、事故原因は強風が吹き付けたための過回転と過回転が引き起こしたボルトの破断などと検証しており、今回はその検証結果を踏まえ、風車に過回転防止機能を追加装備するなどの対策を行うとしている。
 
 この事故は、ウインドパーク笠取で19基ある風車のうち1基が損壊し、ナセルと呼ばれる機械部分とブレードが脱落したもの。また支柱も折れ曲がっていた。損壊したのは日本製鋼所製の風車(出力2000kW)で、2010年2月~12月にかけて建設されたもの。同社は、整備マニュアルに半年に一度の定期点検時にギャップ測定などを追記したほか、▽ピッチモータブレーキ保持力のチェック機能を追加、▽ピッチモータのブレーキ保持力が正常であることの確認を、低気圧(台風を含む)通過前後は手動で実施、▽回転数が許容回転数(3回転/分)を超えた場合、発電機で回転数を抑える自動制御機能を付加する、などの対策を取る。これらの対策はウインドパーク笠取の全機に水平展開する。