デンヨーと共同開発、汎用型LPガス発電機、炊き出しステーション
岩谷産業(東京・大阪、野村雅男社長)は、本年2月から大規模災害時に運転できる非常用LPガス発電機34kVAと20kVAタイプを、デンヨー(東京、古河繁社長)と共同開発し販売を開始しているが、10月17日より汎用性の高い小型タイプ(9・9kVAと12kVA)の2タイプの予約販売を開始した。出荷は12月。また、9月18日には、羽釜、鍋、鋳物コンロ、調理台、ガスホース等をセットにしたオリジナルの業務用炊き出し機器「炊き出しステーション」も発売開始している。
非常用LPガス発電機は、LPガスの充填所や事務棟で災害時に照明、動力用電源を確保するため開発されたが、発電能力が大きく、小規模の事務所や病院などで設置するのには、発電能力がより汎用性の高いレベルにする必要があるとして、その開発を急いでいた。発電機メーカーのデンヨーが新たに汎用性の高い9・9kVAと12kVA のラインアップを行なったことから、これを一般に販売していくことにしたもの。
また、「炊き出しステーション」はオリジナル商品だが、先の東日本大震災での被災地での経験を生かして開発したもので、分散型エネルギーLPガスの利用促進につながるものとして期待されている。