独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、古川一夫理事長)が、米国ニューメキシコ州において同州政府などと共同で取り組んでいる、日米スマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡の実証サイトが完成、本格的な実証運転に入った。同州におけるスマートグリッド実証プロジェクトは、NEDOが海外で実施するスマートコミュニティ事業の最初のケースで、アルバカーキ市の実証サイトがすでに運転を開始している。
ロスアラモス郡のサイトは、天候により発電出力が変動するPVを大量に配電盤に連系し、電力系統用大型蓄電池制御とデマンドレスポンス(需要家による電力消費の調整)を用いることにより、配電盤の電気の流れを制御し、品質を確保するシステムを構築し、実証するもので、この実証要素を組みいれた需給制御は、世界でも最先端のスマートグリッド実証となっている。