独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、河野博文理事長)はこのほど、国際石油開発帝石及び日揮が共同で設立したカナダ法人のINPEX Gas British Columbia Ltd(以下IGBC)を通じて実施する、カナダブリティッシュ・コロンビア州でのシェールガス開発事業について、資産買収出資対象として採択した。
IGBCは、カナダの石油・天然ガス開発会社ネクセンがブリティッシュ・コロンビア州北東部のホーンリバー、コルドバ及びリア―ドの各地域に保有するシェールガス鉱区(ネクセンが100%権益を保有)に関し、同社から各鉱区の40%の権益を取得することについて、平成23年11月に基本合意し、平成24年8月に権益取得手続きを完了している。
JOGMECは、IGBCに対して、同社の株式の45%に相当する額を出資する予定。ホーンリバー地域ではすでにシェールガスを生産中で、今後の開発により3地域全体で相当規模の生産量が見込まれている。また、生産したシェールガスを原料に、液化天然ガス(LNG)として、日本をはじめとする東アジア地域へ輸出する可能性についても検討が進められており、これが実現すれば天然ガスの新たな供給源の確保と、その多様性に寄与するとともに、我が国のエネルギーセキュリティ上の大きな効果が期待されている。