牛久市は6月14日、内閣府、総務省、農林水産省など7府省が共同で審査するバイオマス産業都市構想に応募していた市の構想が第一次選定の認定を受けたと発表した。近隣自治体で取り組む木質・食品系バイオマス利用事業などを軸に、太陽光発電、蓄電池や次世代自動車導入促進の取り組みを組み合わせ、「災害に強く地球温暖化を防止する地域循環型社会スローシティ」の実現を目指す構想が評価されたもの。
牛久市の構想では、事業化プロジェクトとして▽防災拠点となる公共施設に太陽光発電と蓄電池を設置、▽次世代自動車導入促進のため、市内各所に充電器を設置、▽し尿汚泥利活用、野菜未利用部分の堆肥化・バイオガス化、▽稲わら・もみ殻の炭化利用、などに取り組んでいる。数値目標では、10年後に食品廃棄物の利用率を20%(現在2.5%)、稲わらを40%(0%)にそれぞれ引き上げ、現在まったく再利用されていない果樹剪定枝は全量を発電燃料などに再利用する。これらの取り組みで、年間CO2排出量440t-CO2と、廃棄物年間約400tをそれぞれ削減していく。