日立製作所は11月14日、中華民国(台湾)の彰化県と、彰化県が建設する彰化港の利用などで覚書を締結したと発表した。同社が受注した「彰化洋上風力発電プロジェクト」を推進する一環で、彰化港とその施設、土地の利用に関して合意した。同プロジェクトは、台湾電力股■有限公司(■=人偏に分)が彰化県の芳苑郷沖に建設を予定している洋上風力発電設備。同社はJan De Nulとのコンソーシアムで、同プロジェクト向けに出力5.2MWの風車21基(総出力109.2MW)の製造と据え付け、5年間の保守事業などを一括受注した。同社は、今年5月から設置予定の海域で事前調査を行っており、2019年から2020年初旬にかけて風車の製造を開始する。Jan De Nulが担当する水中基礎部分と風車は、2020年初頭から据え付けを始め、2020年の夏頃には試運転にこぎつける。竣工は2020年12月末が予定されている。彰化港は、彰化県が2020年中旬に完成させる予定で、同社は彰化港を同プロジェクトの保守・管理の拠点にする。港湾施設内に同社の事務所や倉庫などを建設するほか、運転や保守のために使用する船舶を彰化港に停泊させる。彰化県は、運営用の事務所、倉庫建設のための港湾施設の利用と土地の提供、輸送に必要な行政手続きなどを行い同社を支援する。彰化港の建設・整備には、同国経済部が4億2000万ニュー台湾ドルを助成する。
2018/11/16 ニュース
日立、台湾で109.2MWの洋上風力一式を受注
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