2018/11/16 ニュース
市場の縮小などで太陽光部門が94%の減益 サニックス
 サニックスが11月13日に発表した2019年3月期第2四半期連結決算によると、同期の業績は売上高244億4700万円(前年同期比1.2%増)、営業利益6億8800万円(396.6%増)、経常利益6億8900万円(前年同期は2900万円の経常損失)、当期利益1億9400万円(1億5500万円の当期損失)と、前年同期比で利益面が改善した。その反面、北海道胆振東部地震で苫小牧発電所(北海道苫小牧市)が被災し、原状回復費見込額3億7700万円を災害の損失として計上した。主要4部門中、同期のソーラー・エンジニアリング事業部門は売上高59億4700万円(31.8%減)、営業利益5500万円(94.1%減)と大幅な減収減益だった。太陽光発電市場の規模が縮小し、この影響で全般的に減収となった。このほか、事業計画認定で想定以上に時間がかかり、案件の進捗が全体的に後ろ倒しにされた。同期は、同部門からホーム・サニテーション事業部門に人員を異動し経費削減、材料原価の低減などを推進した。しかし減収で減益幅が拡大し、損益計上となった。一方、廃プラスチック燃料での発電などを手がける環境資源開発事業部門は、売上高120億9900万円(19.2%増)、営業利益9億6200万円(5700万円の営業損失)と好調に推移した。燃料にする廃プラスチック類の受け入れ量が増加したほか、新電力事業が拡大し売電収入が30%増と伸長した。利益面では燃料品質の向上と効率性の改善で原価が低減し、新電力事業の増収などが寄与し増益を確保できた。同部門の苫小牧発電所は現在発電を停止しており、発電設備の詳細な点検と復旧作業を進めている。再稼動は2019年3月初旬頃と見込まれている。このため当初の業績予測を修正し、通期は全社で売上高494億3400万円(1.1%減)、営業利益13億3800万円(7.3%増)、経常利益12億9000万円(26.6%増)、当期利益5億3400万円(54.7%減)と最終減益を見込む。