2018/11/02 ニュース
パナソニック、2021年にも純水素燃料電池を製品化

 パナソニックは11月1日、2021年4月を目途に純水素燃料電池を製品化すると発表した。開発する新製品は出力5kW、定格発電効率57%(LHV)で、水素ステーションや商業施設などでの使用を想定している。複数台を連携して稼働させれば、施設の規模に応じた出力に対応できる。同社は現在、東京都が主体の晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業「HARUMI FLAG」に新製品を納入する計画で開発中だという。また、この動きと並行し、天然ガスや自然エネルギーと水から水素を抽出する技術、安全・高密度に水素を貯留する技術の開発を本格化させる。具体的には、エネファームで培った天然ガスから水素を抽出する燃料処理技術を活用した小型で高効率な水素製造装置を開発する。この水素製造装置は、大規模な水素ステーションがなくても、工場や小規模な物流施設などに水素を安定供給できるシステムを目指す。