東京電力ホールディングスは11月1日、千葉県銚子沖で洋上風力発電事業の実現可能性を検証するため海底地盤調査を始めたと発表した。同日から2019年1月末まで銚子市沖、旭市沖で海底ボーリング調査を、銚子市沖、旭市沖など4海域で音波探査をそれぞれ実施する。同社は国内外で洋上風力・海外水力を中心に開発を進める方針で、国内では将来的に200～300万kWの案件開発を目指している。今回の調査はその一環で、同海域で地盤構造などを把握するため実施する。同社は2013年1月から、銚子市の南沖合3.1kmの海域に設置した国内初の洋上風力発電設備（定格出力2400kW、着床式）で実証試験を行っている。この実証試験は、厳しい気象・海象条件での運転・保守を経験し、同時に設備の安全性、塩害への耐久性などを検証することが目的だった。