2018/10/15 ニュース
住友商事など、北海道の地震被災地に水素燃料電池を貸し出し
 住友商事は10月11日、住商機電貿易(東京都中央区)と修電舎(宮崎県延岡市)との3社で、北海道胆振東部地震の被災地に小型水素燃料電池10台を無償で貸与したと発表した。貸し出した燃料電池は修電舎製で、厚真町内の避難所3か所とボランティアセンター1か所に設置された。用途は携帯電話など小型電子機器の充電に使用され、同時に3社は水素カートリッジは50本を無償で提供した。修電舎の燃料電池は、水素化カルシウムが入ったカートリッジに水を滴下すると低圧水素が発生し、これを酸素と反応させて発電する。低格出力は30Wで、カートリッジ2本でスマートフォンを100台以上連続して充電できる。今回の支援は、3社が修電舎の工場がある宮崎県美郷町を経由して北海道恵庭市に申し入れ、まず恵庭市が要請を受け入れた。その後、恵庭市の避難所が解消されたため、恵庭市が周辺自治体への貸し出しを3社に打診して実現した。