神鋼環境ソリューション(神戸市)は9月27日、取締役会でIHI環境エンジニアリング(東京都江東区、IKE)と廃棄物処理施設関連事業を統合することを決議した。両社は3月27日に統合の基本合意書を、同日付で吸収分割契約をそれぞれ締結しており、同社は12月19日、IKEは12月中旬開催予定の臨時株主総会でそれぞれ統合が承認される見通し。IKEの同事業を同社に統合することになり、統合後の新体制は2019年1月1日に発足する。両社は昨年3月以来、販売活動などで包括的な提携関係にある。だが両社は、今後国内の人口減少などで国内の事業機会が縮小すると判断。両社の経営資源を結集し、市場の約80%以上をカバーしうると見て事業統合を決定した。統合する分野は▽ごみ焼却発電設備などのごみ処理施設関連事業、▽農業残渣の小規模分散型熱利用装置などバイオマス関連事業、▽名古屋市でのプラスチック容器包装廃棄物処理事業--の3分野となる。新体制下では、2025年度に国内市場で売上高500億円、経常利益25億円(連結ベース)を確保する目標を掲げている。海外市場では、英国でのガス化技術などの展開や豪州市場の開拓などで、2025年度の売上高100億円、経常利益5億円を見込む。事業統合で、同社はIKEに対象事業の権利義務の対価として54億円を支払う。
2018/10/01 ニュース
神鋼環境、IHIグループとごみ焼却発電設備事業などを統合
2018/10/01
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2018/09/27
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