栗田工業(東京都中野区)は9月26日、産廃処理業者の富士クリーン(香川県綾歌郡)向けにメタン発酵設備を納入したと発表した。同社の縦型乾式メタン発酵技術を採用した設備で、10月に稼動する。新設備は、産業廃棄物と一般廃棄物をメタン発酵させ、生成したメタンガスを発電用やボイラー用燃料として利用する。発酵槽の容量は3000立法mで、投入したごみからt当たり150N立法m程度のメタンガスが得られるという。新設備の導入で、富士クリーンは約1万t-CO2/年のCO2排出削減効果を見込む。同社は今回の実績を弾みに、今回採用されたメタン発酵プロセス「KURITA DRANCO PROCESS」の導入拡大を図る。具体的には、産業廃棄物の処理施設だけでなく、処理能力100t/日未満と比較的小さい一般廃棄物のごみ焼却炉にも導入を図る。造船・重機械系の炉メーカーなどと連携し、各自治体が実施する中小設備の更新事業や、基幹的設備改良事業に積極的に参加する。その過程で、メタン発酵施設を焼却炉に併設し、廃棄物からエネルギーを回収しつつ焼却炉で発酵残渣を焼却処分する「メタンコンバインド」処理の提案を強化する。さらに、回収したエネルギーは設備で自家消費するだけでなく、電力などとして地域全体で有効活用するスキームを確立する。
2018/09/27 ニュース
栗田工業、ごみ焼却発電設備向けにもメタン発酵設備を導入
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