大林組と東亜建設工業(東京都新宿区)は9月25日、共同で洋上風力建設用に自己昇降式作業台船(SEP)を建造することを決めた。9月13日にジャパンマリンユナイテッド(横浜市)と建造契約を締結しており、2020年10月に完成する予定という。国内では現在、出力5MWクラスの着床式洋上風力発電設備を設置できるSEPが少なかった。その上、既存の作業船では、海象条件で工事の進行が左右されるなどの理由で今回建造を決定した。建造するSEPは、▽出力9.5MWクラスまでの大型機種に対応、▽大型の洋上風力発電設備を最大3台まで搭載可能、▽5~9.5MWクラスの発電設備を組み立てる800t吊り大型クレーンを装備、▽クレーンは、将来的な風車の大型化に対応するため1000t吊り大型クレーンに変更でき、10MW以上の発電設備にも対応しうる--などの特長を持つ。さらに、船体を所定の位置に誘導するダイナミックポジショニングシステムと操船ウインチを装備し、現場海域に応じて最適な位置決め方法を選択して建設できるように設計される。
2018/09/27 ニュース
大林組・東亜建設、洋上風力用の作業台船を建造
2018/09/27
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