2013/06/12 ニュース
ヒートポンプ活用で年間30%の省エネ効果と試算
 ヒートポンプ・蓄熱センター(東京都中央区)は6月10日、ヒートポンプ普及拡大による一次エネルギー削減ポテンシャルの試算結果をまとめ公表した。その結果によると産業用ボイラーなどの熱供給機器をすべてヒートポンプで代替すると、一次エネルギー削減効果(原油換算)は2666万kL(約30%減)の効果が得られるとしている。
 
 この一次エネルギー削減効果は約2兆6000億円の燃料調達費の削減にもつながり、この額は日本の化石燃料年間輸入額の約11%に相当するという。2666万kLの内訳は、家庭用暖房で1119万、家庭用給湯で717万kL、業務用給湯で198万kL、産業用で632万kLとなっている。産業用の削減効果は、工場空調が338万kL、加温が90万kL、乾燥が103万kL、その他が100万kLと見られている。一方、家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」は2012年度までの累計で376万台が出荷されている。