丸紅と日立造船は8月10日、日本初のバージ型浮体に風車を搭載した次世代浮体式洋上風力発電システムの実証機を完成したと発表した。完成した風車は定格出力3MWで、ブレードが2枚のアップウィンド型。ローター径は100m、ハブの高さは72mに上る大規模なもので、風車を含む総重量は9858tとなっている。今後は、北九州市沖15km、水深50mの設置海域に曳航し、係留したのち、電力ケーブルを接続する。試運転後、今秋から2021年度まで実証運転を開始する予定。実証運転中は、各種データを収集し、設計の検証や遠浮体や係留システムの効率的な保守管理方法の技術開発などを行う。これで低コストかつコンパクトな浮体式洋上風力発電システムの技術を確立する。これらの検証作業には、隔操作型の無人潜水機を使用する。発電した電力は九州電力の系統に接続する。実証機の開発には両社のほか、▽グローカル、▽エコ・パワー、▽東京大学、▽九電みらいエナジー--の4者が参画している。開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託で実施された。
2018/08/13 ニュース
丸紅・日立造船、バージ型浮体式洋上風力の実証機を完成
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2018/08/10
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