2018/08/10 ニュース
GSユアサ、全分野がおおむね好調で当期利益14%増

 ジーエス・ユアサ コーポレーションが8月9日に公表した平成31年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高962億5600万円(前年同期比9.6%増)、営業利益29億1700万円(1.4%増)、経常利益31億6500万円(3.3%減)、当期利益14億3000万円(14%増)の最終増益となった。各分野の概況は、自動車電池分野の売上高が665億7800万円(6.3%増)、セグメント利益(のれん等償却前)は38億1200万円(4.8%増)と好調だった。国内では、主に補修用の需要が堅調だった一方、物流費の増加などで国内売上高は196億6200万円5%増)、セグメント利益は8億9200万円(15.1%減)となった。海外では中国向けの販売増と、鉛価格の上昇分の売価転嫁が進み、売上高は469億1500万円(6.9%増)、セグメント利益は29億1900万円(12.9%増)と増収増益を確保した。産業電池電源分野は、産業用鉛蓄電池やフォークリフト用電池の販売が好調に推移した。その一方で、照明機器の販売減や一部事業譲渡の影響などにより、売上高は134億9800万円(0.5%減)とほぼ横ばいで推移。セグメント利益は、鉛価格の上昇などで3億600万円の損失(4億4500万円減)となった。車載用リチウムイオン電池分野は、ハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が減少した反面、プラグインハイブリッド車用電池の販売が増加。売上高は114億8800万円(31.7%増)の大幅増となった。このためセグメント利益も1億1300万円(2億7800万円増)と増益を記録した。その他分野は、防衛省向けの潜水艦用リチウムイオン電池を増産し、売上高は46億9100万円(61.3%増)とこちらも大幅増となった。全社費用等調整後のセグメント利益は、この増産効果があったものの研究開発費用が増加し、1億6300万円の損失(3300万円の改善)と、利益計上には至らなかった。通期は全社で売上高4500億円(9.5%増)、営業利益220億円(0.4%増)、経常利益230億円(7.5%増)、当期利益130億円(13.5%増)と増収増益の見通し。