2018/08/10 ニュース
市場環境の悪化などで太陽光部門が損失に サニックス

 サニックスが8月9日に公表した2019年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高117億3300万円(前年同期比3%増)、営業利益1億300万円(73.8%減)、経常利益1億5400万円(47.2%減)、当期利益1億1100万円(46.8%減)と大幅な減益に終わった。主要4事業中、ソーラー・エンジニアリング事業部門は売上高27億7900万円(38.2%減)、営業損失8800万円(前年同期は4億4200万円の営業利益)と大幅な減収減益を記録した。市場規模の縮小などで太陽光発電システムが減収となったほか、事業計画認定に想定以上の遅れが発生し、計画が全体的に後ズレする状況となったことなどが響いた。また太陽光発電システムの卸販売も売上高1億1400万円と、前年同期比で1億5100万円減少した。営業利益は、ホーム・サニテーション事業部門に人員を異動するなどして経費削減、材料原価の低減などに努めたが、減収の影響が大きく損失計上となった。環境資源開発事業部門は、売上高58億2600万円(17.5%増)、営業利益4億3900万円(29.9%増)と好調に推移。自社の発電設備で発電燃料に使用する廃プラスチック類の受け入れ量が増加した、この結果、プラスチック燃料の受け入れ料が11.9%増、売電収入が29.3%増となった。営業利益も廃プラスチック類の受入単価が向上したほか、燃料品質の向上と効率性の改善で原価が低減した。新電力事業でも増収と電力調達コストの安定化が寄与し、増益を確保した。通期は全社で売上高500億円(増減なし)、営業利益21億9000万円(75.7%増)、経常利益21億円(106%増)、当期利益16億1000万円(35.4%増)と増収増益を見込む。