2018/08/10 ニュース
大型案件の受注見られず各部門で受注減 タクマ

 タクマが8月8日に公表した平成31年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高222億3500万円(前年同期比7.9%減)、営業利益12億5500万円(52.6%増)、経常利益16億5900万円(49.5%増)、当期利益11億6700万円(44.8%増)の減収増益となった。同期の概況は、環境・エネルギー(国内)事業の受注高が230億2400万円(417億3100万円減)と大幅に減少。売上高は172億7200万円(19億700万円減)とこちらも減少したが、営業利益は18億9500万円(4億9800万円増)と増益を確保した。同期は、ごみ処理設備の基幹改良工事2件やバイオマス発電プラント1件の受注が見られた。しかし、ごみ処理設備の建設・運営事業や大型バイオマス発電プラントの受注が見られた前年同期の反動減で、振るわない結果となった。環境・エネルギー(海外)事業も、新設プラント案件の受注が見られず受注高は5400万円(7億5200万円減)と、こちらも大幅な受注減となった。一方、売上高は主に受注したバガス燃焼ボイラープラント工事の進捗で4億100万円(1億9500万円増)、営業損益は6800万円(1800万円の改善)となった。小型貫流ボイラーなどの民生熱エネルギー事業は、受注高50億5800万円、売上高32億3900万円、営業損失9500万円といずれも前年同期並みは確保した。更新案件やメンテナンス受注などを順調に獲得できたためという。今後は、環境・エネルギー(国内)事業で、第2四半期以降にごみ処理設備工事や運営事業の受注を見込む。また、引き続きバイオマス発電プラントの受注も期待でき、受注案件の建設工事も順調だとしている。通期は受注高1400億円の確保を目指しており、全社で売上高1190億円(0.7%増)、営業利益104億円(3.7%増)、経常利益110億円(3.1%増)、当期利益80億円(1.9%増)と最終増益を見込む。