2018/08/03 ニュース
日射量の減少などで発電関連収益が約20%減 アストマックス

 アストマックスが7月31日に発表した平成31年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高20億4300万円(前年同期比109.7%増)、営業利益8200万円(116.3%増)、経常利益6600万円(前年同期は500万円の経常利益)、当期利益1300万円(4200万円の当期損失)と、前年同期比で改善した。主要4部門中、同期の再生可能エネルギー関連事業は売上高1億6300万円(19.9%減)、セグメント利益1700万円(23.4%減)と低空飛行気味だった。太陽光発電事業では、平成28年10月に着工した鹿児島県霧島市の設備(出力約2.2MW)の工期が遅れ、今年3月の稼動予定が来年以降に大幅にずれ込んだ。大分県中津市の設備(約2.3MW)も、4月の稼動予定が遅延し8~9月となる見通し。このほか、3月には奈半利ソーラー発電所を譲渡したこと、同社グループ最大の設備(熊本県、約7.8MW)が日射量の関係などで発電量が低下し、売上高を押し下げた。地熱発電事業では、宮崎県えびの市で開発中の案件で、5月に高温熱水の存在を確認した。引き続き3号調査井を掘削し、2MW規模の設備着工にこぎつけたい考え。利益面では、3月に実施した融資の借り換えで借り入れコストが減少し、セグメント利益を計上できた。通期の予想は、他の事業が市場や経済動向に影響されやすいためとして公表していない。