2018/08/03 ニュース
JFEE・東電FP、廃棄物発電の子会社を新年度に合併

 JFEエンジニアリング(JFEE)と東京電力フュエル&パワー(東電FP)は8月1日、両社の廃棄物発電などを手がける子会社同士を合併することで合意した。合併するのはJFE環境(横浜市)と東京臨海リサイクルパワー(東京都江東区)で、2019年4月1日付で合併する。今回の合併はJFE環境が存続会社となる吸収合併のため、東京臨海リサイクルパワーが消滅会社となる。両社は昨年2月、上下水・廃棄物処理などのインフラサービス分野の戦略的アライアンス構築で合意しており、今回の吸収合併は廃棄物処理・リサイクル分野で両社が検討した結果合意した。JFE環境は、全国4か所で総処理能力825t/日、発電能力3390kW のごみ焼却発電設備を運営している。東京臨海リサイクルパワーも処理能力650t/日、出力2万3000kWの都内に保有している。今回の吸収合併で、▽操業技術の共有、▽運営の最適化による設備運用効率の向上、▽点検・メンテナンス時の廃棄物処理の相互融通、▽相互融通による顧客満足度の向上--などのシナジー効果が期待できるという。両社は廃棄物発電のほか、食品残渣を活用するなどのバイオガス発電関連事業を統合会社の戦略事業と位置付け、この分野で両社のリソースを拡大・活用する方針。