大和証券グループは7月30日、新会社「大和エナジー・インフラ」(東京都千代田区)を設立すると発表した。同社が再生可能エネルギー(再エネ)事業の強化と、インフラ関連に事業領域を拡大するため設立する。資本金と資本準備金はともに5億円で、大和キャピタル・ホールディングスが全額を出資する。新会社は、再エネ分野で投資案件を開拓するほか、上下水道や森林、発電所燃料など中枢的なインフラや資源分野にも進出する意向。これらの領域で資産を開発・運営し、資産から派生する金融商品を開発して投資家向けに販売する。同社グループでは従来、大和PIパートナーズが太陽光などの再エネ案件に投資してきた。しかし、今後の再エネ分野の将来性などを評価・検討した結果、事業領域を拡大し、かつ事業展開を加速するために新会社の設立を決めた。
また、同社は同日、大規模太陽光発電設備の建設ファンド「ダイワGIグリーンファンド」の設立も発表した。このファンドは、着工前の大規模太陽光発電設備に建設資金を提供するためのもの。並行して、金融機関からプロジェクト・ファイナンス形式で資金を調達し、これらの資金で発電設備を建設する。新ファンドは同社、GIキャピタル・マネジメント(東京都千代田区)、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント(東京都中央区)の3社で設立した。