2018/07/30 ニュース
欧州でEV向け放熱材料の生産体制を増強 積水化学
 積水化学工業は7月25日、EV(電気自動車)など環境対応車向けの放熱材料工場をオランダに新設すると発表した。同社の連結子会社、積水ポリマテック(さいたま市)の新工場で、新工場設立とあわせて放熱材料の生産・拡販を担う完全子会社「セキスイ・ポリマテック・ヨーロッパBV」(同国リンブルフ州ルールモンド市)を設立する。新会社の資本金は5億円で、積水ポリマテックが全額を出資し8月にも登記を完了する。これら一連の総投資額は16億円の予定で、工場新設で積水ポリマテックの放熱材料生産能力は約3倍に強化される。この新工場は2019年1月に着工し、稼働開始は2020年春を見込む。生産体制の増強で、積水ポリマテックの放熱材料事業は2022年度に売上高85億円を目指す。積水ポリマテックは、同社が昨年8月に稲畑産業と共同で買収したポリマテック・ジャパンを子会社化して発足した。