2018/07/27 ニュース
岩谷産業・北九州市、新日鉄の水素で水素関連技術を開発
 岩谷産業は7月25日、北九州市と新たな水素関連技術を開発すると発表した。両者で「北九州水素タウン実証・PR事業」を実施し、新たな水素関連技術の開発・検証などの実証事業を行う。実証事業は7月5日に始まっており、▽コスト削減につながる安全な未付臭水素の供給、▽水素センサーの開発、▽純水素型燃料電池の耐久性の検証、▽水素を含むエネルギーマネジメント手法の構築--などを、検討も含めて実施する。実証事業に用いる水素は、隣接する新日鉄住金八幡製鉄所から発生する副生水素を利用する。この複製水素を、水素タウン内のエコハウスや集合住宅に設置した純水素型燃料電池の燃料として供給する。また、総延長1.2㎞の水素パイプラインなどで構成する、一般家庭向けの水素供給設備を水素ビジネス参入を検討する企業向けに実証フィールドとして提供する。両者は、実証事業を実施するため、北九州水素タウンの再稼働を準備してきた。このほど安全性の確認などが完了したため、5日に実証事業に着手している。この実証事業で、同社は所有するパイプラインや燃料電池の管理と安全対策の検証、北九州市は事業全体の統括・調整とPRをそれぞれ担当する。