2018/07/25 ニュース
FIT終了後も新サービスで電力買い取りを継続 中部電力

 中部電力は7月23日、個人の顧客などと電力を売買する取引サービス「これからデンキ」を2019年11月以降に展開する予定と発表した。新サービスのスタートイベントは今年8月1日から開始する。新サービスは2019年11月以降、電力会社のFIT制度下での電力買い取り義務が終了することを前提にしたもの。同社は、制度での買い取り義務がなくなっても、個人・法人が発電する電力を継続して買い取ることを基本方針としている。同社が買い取るだけでなく、同社の顧客が地方自治体や他の法人への売電を同社が仲介するなどのサービスも行う模様。将来的にはAIやブロックチェーンなども活用し、エネルギーだけでなく、顧客の安全や快適に貢献するサービスなどを組み合わせて取引できるようにすることも検討する。今夏のスタートイベントは、歩いたり、サッカースタジアムなどでの応援など「日常生活の中で生じるエネルギー」を発電したものして電力に換算する。歩くことを電力に換算する場合、毎日1万歩を歩くと、月額約7円として使用した電力料金からその金額を割り引くという。イベントに参加して発電した電力は、IoTワイヤレス充電器(別売)を使って、参加した顧客のスマートフォンに充電する。スタートイベントに参加する場合、専用アプリ(準備中)のダウンロードと「これからデンキ」への登録が必要となる。