2018/07/23 ニュース
千葉県にエネルギー自立型のクールスポットを設置 三井不動産
 三井不動産は7月20日、クールスポット「クールツリー」を、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)内のコミュニティ広場「かしわのはらっぱ」内に設置したと発表した。これは、▽日建設計(東京都千代田区)、▽銘建工業株式会社(岡山県真庭市)、▽光栄(大阪市)、▽村田製作所--の4社が開発したもの。来夏以降に全国展開を予定しており、今回は運用面の数値データを収集・分析する目的で設置した。クールツリーには、▽直射日光を遮るヒノキの格子日除け、▽座ると冷感が得られるベンチ、▽(3)人が近付くとセンサーが感知し作動する涼感ミスト--などが備えられている。また、太陽光発電設備(晴天時の出力約10kWh/日)と蓄電池(容量2.5kWh)が設置され、クールベンチやミストなどの電力をまかなう。これらはIoTで制御され、都市エネルギーインフラから完全に自立して駆動するという。太陽光発電パネルからの電力は、蓄電池にいったん蓄え、人感センサーや温湿度センサーの反応でミストなどが稼働する場合にのみ使われる。全体の土台部は、廃棄時にチップ化してバイオマス発電の燃料に利用する予定。