2018/07/19 ニュース
住友商事、英企業とCO2フリー水素の製造で協定を締結
 住友商事は7月17日、ITM Power plc(本社・英シェフィールド)と、CO2フリー水素製造に関するプロジェクト開発で戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。今回の協定で、同社は近くITMのメガワット級大型電解装置を独占的に日本国内で販売できる見通し。このため同社は、日本国内で潜在的な需要を掘り起こしていく。また、開拓した顧客に両社で最適な価値提供を行い、CO2フリー水素の製造と普及を戦略的に推進する。この協定では、日本以外の地域も協力の対象に含まれるとされる。ITMの電解装置「HGAS」は、水素製造能力が45~4万kg/日で、純度は99.5~99.999%と高い点が特長。現在10MW機を製作中で、100MW級のシステムも設計中だという。イオン交換膜を利用する固体高分子型水電解技術を核に、太陽光発電や風力発電など不安定な電気への追従性が高い。装置も20フィートコンテナに収納しているため可搬性に優れ、設置コストも安価で済む。HGASは、これまで欧米で計14MW(今年度は8MW)以上の納入実績がある。