東芝エネルギーシステムズは7月9日、タービン発電機の検査を短期間で実施するロボットを開発したと発表した。開発したロボットは、12日程度で精密点検を終了し、従来の約半分の期間で詳細点検を行うという。同社は、2019年4月の点検サービス開始を目指し、実機での試運転を実施するとしている。従来の精密点検は、4年毎に発電機の回転子を固定子から引き抜いて専門検査員が実施していた。その期間は1か月程度かかっており、稼働率向上の面で点検期間の短縮と点検周期の延長が課題となっていた。新開発のロボットは、同社製の中・大型火力機(200MVA級以上)と原子力機の点検が可能。ロボットの走行を操作員がコントロールする必要がなく、発電機の設計データからロボットが自動で点検ポイントまで移動する。固定子に設置された壁を回避して走行する機能を持つほか、超音波探傷検査機構を搭載し、回転子を固定子から引き抜かずに高精度な検査が可能となっている。
2018/07/11 ニュース
東芝エネルギー、ロボット検査でタービン点検を効率化
2018/07/11
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