京セラは6月13日、一昨年から参画しているバーチャルパワープラント構築実証事業で、自社開発の総合エネルギー管理システム「POM SYSTEM」による電力制御を行うと発表した。ディマンドリスポンス発動から5分~15分以下で電力制御を行い、同社が設置した各需要家サイドの分散エネルギーリソースを統合する。その上で、一般送配電事業者が利用できる調整力電源を創出する。この電源は、送配電事業者が供給と需要のバランスを維持できるよう、事前に確保する調整力として使用される。同事業では、同社は関西電力、KDDIなどと連携し、契約した一般家庭の蓄電池を、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムを通じて制御・管理する実証を行っている。今年度は、昨年度の実証エリアに加え、北海道、東北の各電力管内に実証の幅を拡大。エネルギーリソースの遠隔制御をより広い地域で行い、分散電源の技術的・制度的課題をソフト・ハードの両面で解決していくとしている。今回の実証事業では、「三次調整力相当」の項目で、15分での発動対応と15分間隔での変更制御に対応する実証を行う。これにより、より速い変更制御が必要になる可能性も視野に入れ、現在の調整力と同様に制御できるかを検証する。
2018/06/14 ニュース
京セラ、自社開発のEMSで調整用電源を創出
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