三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は6月12日、インドネシアの国営電力会社PT. PLNから受注した「Jawa-2プロジェクト」1号設備の工事を予定より早く完了したと発表した。新設備は、ジャワ島のタンジュンプリオク発電所内に建設しているガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電施設の一部で、6月4日に稼動した。設備の予定総出力は88万kWだが、今回は出力約30万kWの同社製ガスタービン「M701F」が単独で稼働した。同社は、Jawa-2プロジェクトを、三菱商事と現地の建設・エンジニアリング会社PT・Wasa Mitra Engineeringの3社で一括受注している。この案件で、同社はガスタービンと排熱回収ボイラーを2基ずつ、蒸気タービン1基とともに供給する。1号設備は、2019年にはガスタービンのほか、蒸気タービンも稼動しGTCC方式で運転を開始する。
一方、国内ではDaigasグループのガスアンドパワー(大阪市)から受注していたGTCC設備、「酉島エネルギーセンター」(同、出力14万500kW)のガスタービン換装工事を完了した。酉島エネルギーセンターは同社が建設した設備で、2002年4月に稼動している。今回の工事では、既設の蒸気タービンはそのままに、ガスタービンを同社の「M501DA」から「H-100」に換装した。納入したH-100は、同社高砂工場では初めて組み立てられたものという。今回のガスタービンの更新で、同センターの発電効率と起動性が向上した。