三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は6月11日、AI技術を活用してボイラーの燃焼調整システムを改良し、最大で年間約1億円の発電コスト低減が可能になると発表した、中華民国公営の台湾電力が運営する、林口火力発電所での実証実験で発見した。同社は、昨春に稼動した同発電所の2号ボイラーに、ボイラー効率や補機動力などの経済性を考慮した燃焼調整機能を付加した。このシステムは、同社のデジタルソリューションサービス「MHPS-TOMONI」を構成する機能の一つで、実際には2016年度後半から稼働している。今回は、2号ボイラーのボイラー特性をAIに学習させることで、多様な燃料に対応した燃焼調整機能を実現した。また、ボイラー効率や補機動力などプロセス値の変化を追加学習させ、AIシステムが最適なパラメーターを提案した。そのパラメーターで、さらに経済性改善効果を得られるようになったという。同発電所は、同社が出力80万kWの石炭焚き超臨界圧ボイラーと蒸気タービンを3基ずつ納入した実績がある。
2018/06/12 ニュース
AIの活用で約1億円の発電コスト低減を実証 MHPS
2018/06/12
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