2018/05/16 ニュース
太陽光設備の施工減少で関連部門売上高が3割減 サニックス

 サニックスが5月14日に発表した2018年3月期連結決算によると、同期の業績は売上高499億9300万円(前期比1.9%減)、営業利益12億4600万円(20.2%増)、経常利益10億1900万円(12.4%増)、当期利益11億8000万円(183.6%増)の減収増益だった。主要4部門中、ソーラー・エンジニアリング事業部門の業績は売上高178億7000万円(31.9%減)、営業利益は16億6800万円(増減なし)と大幅な減収となった。太陽光関連の付帯設備などで、メンテナンス業務の拡充を図ったが、産業用太陽光発電設備で市場の規模が縮小した。このため、設備の施工売り上げが31.3%減と大きく減少したことなどが響いた。利益面では、経営合理化の経費削減、材料原価の低減などを進めて減益を食い止めた。しかし、自社製パワーコンディショナーに係る棚卸資産で、収益性の低下による評価損を4億100万円計上している。その反面、環境資源開発事業部門は売上高217億5500万円(27%増)、営業利益9億7200万円(5.6%減)となった。発電燃料の廃プラスチック類で受入単価が改善したほか、新電力事業で売電契約先が増加し、売電収入は63%増となった。利益面では、2年ごとに実施する苫小牧発電所の修繕費などが増加したため減益となった。今期は全社で売上高500億円(増減なし)、営業利益21億9000万円(75.7%増)、経常利益21億円(106%増)、当期利益16億1000万円(36.4%増)を見込んでいる。