2018/05/16 ニュース
東芝、最終赤字回避も火力・水力が減収に

 東芝が5月15日に発表した平成30年3月期連結決算によると、同期の業績は売上高3兆9475億9600万円(前期比2.4%減)、営業利益640億7000万円(21.9%減)、経常利益823億7800万円(83.3%増)、当期利益8040億1100万円(前期は9656億6300万円の当期損失)と最終増益を確保した。原子力事業の子会社、ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニーで債権を譲渡した売却益と関連債券・株式が税務上の損失として処理できたことから増益となった。しかし、主要6部門中。エネルギーシステムソリューション部門は売上高8447億円(23%減)、営業損失148億円(269億円増)と振るわなかった。火力・水力発電設備で増収となったが、送変電・配電設備が減収となった。一方で原子力分野は増益を確保したため、営業損失が圧縮された形となった。今期は全社で売上高3兆6000億円(8.8%減)、営業利益700億円(9.3%増)、経常利益900億円(9.3%増)、当期利益1兆700億円(33.1%増)と、大幅な増益を見込む。