2013/05/29 ニュース
愛知県、新エネ実証研究エリアの研究企業を追加
 愛知県は、あいち臨空新エネルギー実証研究エリア(常滑市りんくう町)で新エネルギー分野の実証研究を行う企業を2社追加した。これにより、同エリアで実証研究を行う企業・団体は12社・1団体となった。
 
 今回追加されたのはニッセイ(安城市)と水野組(常滑市)。ニッセイは「交通信号用燃料電池の塩害影響評価の実証研究」として、震災や停電などの緊急時に、信号機の消灯を防ぐため、電力遮断時に速やかに信号機に電力を供給する緊急用電源(燃料電池、写真の楕円の部分)の実証研究を行う。信号機の緊急用電源となる電源付加装置を運用し、全体の動作確認と燃料電池部分の劣化を確認。海岸付近に設置した際の機器の塩害に関する影響評価を行う。
 
 水野組は「廃棄物系バイオマスからのバイオエタノール生産の実証研究」を行う。常滑で排出されるシュレッダーダストなどの廃棄物系バイオマスを、バイオエタノール生産装置内で糖化、発酵させ、バイオエタノールを生産する。並行して、常滑地域でのバイオエタノールのエネルギー利用など、地域に根差した利活用モデルを構築する。両社とも平成27年3月までの2年間研究活動を行う。同エリアでは、この2社のほかNTTファシリティーズ、大同特殊鋼、東邦ガスなどが太陽光発電設備や家庭用燃料電池の実証研究を行っている。