2013/05/28 ニュース
横浜市・東ガス、下水消化ガスの有効利用で共同研究
 横浜市と東京ガスは、横浜市北部下水道センターの処理過程で発生する消化ガスの共同研究を実施する。膜分離法によるガス精製試験を共同で実施し、併せて有効利用方法の検討、事業実行の可能性調査も行う。
 
 横浜市では、精製前の消化ガスを発電や焼却炉の補助燃料などに利用している。ただ消化ガスの発生量は季節変動があるため、少量の余剰ガスが発生していた。一方、東京ガスは、少量のバイオガスを膜分離法で精製する技術に着目し研究を進めていた。今回の共同研究は両者の実情と研究目的が合致して実施されるもので、技術面では分離膜の性能と耐久性の確認、都市ガス代替燃料としての利用など市内での利用拡大に向けた検証などを行う。今回の膜分離処理による精製では、10立法m/時規模の試験装置で分離膜の耐久性と精製能力を長期的に確認。都市ガス代替燃料として空調、ボイラー、自動車などへの実用化に向けた研究を進める。