国際協力銀行(JBIC)は現地時間の5月23日、コスタリカ国営のコスタリカ国立銀行、コスタリカ銀行と、今後の資金協力に係る情報交換などを目的とした覚書をそれぞれ締結した。この覚書では、JBICが両行それぞれと、コスタリカ向け地熱・風力発電設備など、再生可能エネルギー関連機器の輸出支援のための資金協力に向けた検討を行う。
また、資金協力の対象となり得る再生可能エネルギー関連の候補プロジェクトに関連した情報交換を行うことなどを取り決めた。今回の動きは、2011年12月に国際協力機構(JICA)がコスタリカ電力公社と交わした「コスタリカでの地熱開発に関する覚書」に続くものとなる。コスタリカは、2014年までに電力供給の95%を再生可能エネルギーで賄うことを目指し、再生可能エネルギー開発に注力している。地熱発電は高いポテンシャルがあると期待され、年間を通じて安定的な国産電力として注目されている。コスタリカの全電力供給に占める地熱発電のパーセンテージは15%超と見られている。