日本野鳥の会は5月23日、秋田県大潟村の八郎潟干拓地で、サミットエナジーが計画中の「(仮称)大潟村風力発電所新設事業」に再考を求める要請書を同社に提出した。同時に環境省にも要請内容を文書で提示した。
この計画は、大潟村に計40基の風車を導入し、総出力10万kWの大型風力発電所を建設するもの。平成27年12月の着工と平成30年の稼働開始が見込まれている。先日、サミットエナジーによる環境影響評価方法書の縦覧手続き、自社ホームページ上での意見募集が終了したばかりだが、同会は海外で風車への衝突死が発生している絶滅危惧種の猛禽類が繁殖していること、プラントサイトが天然記念物鳥類の国内最大の生息地となっていることを理由に、希少な鳥類の生息に影響を与えないよう、北村真一・同社社長に計画の見直しを要請した。