東京工業大学・先進エネルギーセンター(AESセンター)が「オープンイノベーションで創る日本の強みーエネルギー革新を目指して」というテーマで3周年記念シンポジウムを5月27日、東京千代田区のイイノホールにて開催した。
AESセンターは、これまで大学を中心としたオープンイノベーション活動を通じて、産官学連携による革新的エネルギーシステムの研究に取り組んできた。シンポジウムでは、AESセンターが3周年を迎えたのを機に大学を中心とするオープンイノベーションがエネルギーシステムの革新と日本の新たな強みの創造にどう貢献できるか、という主要テーマで行われた。
東京工業大学理事・副学長の辰巳敬氏が「イノベーションと東工大の役割」という題目で開催挨拶を行った後、科学技術振興機構顧問の相澤益男氏が特別講演「イノベーション時代に求められる大学像」、そして株式会社東芝副社長古屋圭司氏と三菱商事株式会社常務執行役員小島信明氏の講演「わが社の研究開発戦略と大学への期待」が行われた。
休憩後に行われたパネルディスカッションは、コーディネーターに先進エネルギー国際研究センター特任教授金谷年展氏、パネラーに国土強靭化担当大臣古屋圭司氏、JXホールディングス株式会社相談役高萩光紀氏、先進エネルギー国際研究センター長・特命教授の柏木孝夫氏を迎えて「強靭化施策と新しいエネルギーインフラ、スマートコミュニティのこれから」というテーマで活発な議論が展開された。
(取材) 若生幸成