2017/11/13 ニュース
三菱重工グループ、相模原市でごみ焼却発電設備の発電能力を向上

 三菱重工業のグループ会社、三菱重工環境・化学エンジニアリング(横浜市)は11月9日、相模原市からごみ焼却発電設備「北清掃工場」(緑区)の基幹改良工事を受注したと発表した。受注金額は63億8660万円(税抜価格)で、完成は2021年3月(4か年継続事業)を予定している。この工事は、処理能力450t/日のストーカ式焼却炉と85t/5時間の粗大ごみ処理施設(破砕設備)を改修し、延命化と省エネルギー化を図るもの。エネルギー面では、各種電動機に高効率モーターやインバータを採用して省エネ化し、蒸気タービンの出力を従来の2500kWから2625kWに引き上げる。同時に、CO2排出量も年間で約10%削減する。また、焼却設備、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備など主要機器を更新し、同社が開発した「新燃焼制御システム」を導入、通風設備の消費電力を低減する。北清掃工場は1991年8月、三菱重工業が設計施工し竣工した。