2017/10/04 ニュース
GSユアサ、AIで蓄電池設備を監視する実証実験に着手

 GSユアサとNTTコミュニケーションズは9月29日、AI技術を用いてリチウムイオン電池の稼働状態を監視する実証実験を始めると発表した。NTTコミュニケーションズのディープラーニングを用いたデータ処理サービスや、NTTグループのAI関連技術「コレボ」を活用して実施する。実証実験では、稼働中の定置用リチウムイオン電池から得た電圧や電流などのセンサーデータを、ディープラーニングでAIに学習させる。そのデータから、電池の状態監視を行うシステムの基盤を構築し、検証を行う。蓄電池システムの測定データはネットワーク経由で収集し、そのビッグデータをAIが分析、高精度な電池状態の検知・予知・制御を行えるようにする。また、ネットワーク化して電池の状態をモニタリングできるようになるため、蓄電池システムのスマート化にも寄与すると期待されている。両社は昨年から電池の種類を分類する検証を行ってきており、今回実証実験に移行する。