東北電力と東芝は9月27日、ビッグデータ分析やIoTなど、最先端デジタル技術を導入するための検証作業を共同で実施すると発表した。火力発電所の更なる運用効率向上が目的で、仙台火力、能代火力など3か所の発電設備で実施する。まず、ビッグデータ分析技術を活用し、設備の異常兆候を早期に検知する手法を検証する。これは仙台火力など2か所で、東北電力の火力発電設備で過去に発生した設備の異常などの運転データを分析して行う。同時に、IoT技術を活用して運転条件を変更した場合に熱効率がどう向上するかも検証する。設計上の熱効率データ(理論値)と実運用上の熱効率データ(運転実績)を詳細に比較しつつ、熱効率が低下する要因を特定する。その要因を踏まえて、運転条件を変更した場合の熱効率の向上効果を検証する。これは八戸火力発電所5号機で実施する。検証作業は今年度末まで行い、今後、具体的なシステム構築や実証試験を行う。両社は、平成31年度中には東北電力の全火力発電設備に適用したい考え。
2017/10/02 ニュース
東北電力・東芝、火力発電所にビッグデータ分析など導入へ
2017/10/02
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2017/09/27