2013/05/16 ニュース
日本ガイシ、イタリア向けにNAS電池システムを供給

 

 日本ガイシは5月14日、イタリアの大手送電会社テルナ社と、電力貯蔵用ナトリウム硫黄(NAS)電池システムの供給に関する基本契約に合意したと発表した。同社によると、今回の案件は電力系統に大容量蓄電池を導入する初の案件という。
 
 今回の契約は、テルナ社がイタリア国内の送電系統に導入するNAS電池システムを、最大で出力7万kW(7時間放電で容量49万kWh)供給するもの。同社は初回分として3万5000kW(同24万5000kWh)のNAS電池システムを、約1億ユーロで受注する。テルナ社は、自社の送電系統の変電所にNAS電池システムを導入し、電力需給変動への即時対応や電力系統の安定化を図る。気象状況の影響を受けやすい再生可能エネルギーの電力系統の変動を、NAS電池システムの大容量電力貯蔵能力で平準化し、電力供給を安定化する。