新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は今年度から2年間、固体高分子形燃料電池の実用化に向けた開発を実施する。5月14日に委託・共同研究・助成事業予定先を決し、定置用などに利用する固体高分子形燃料電池の普及拡大を目指す。
今回は低コスト化・性能向上に向けた基盤技術開発、商品性の向上を目指す実用化技術開発、現状技術の延長にない次世代技術開発を行う。基盤技術開発では、「定置用燃料電池システムの低コスト化のためのMEA高性能化」についてパナソニック、山梨大学など4者が研究する。実用化技術開発では、「固体水素燃料電池を用いた充電機能付き非常用電源の開発と実証試験」をロームとアクアフェアリーの2社が行う。次世代技術開発の「高効率・低貴金属の固体高分子燃料電池型水素製造セルの研究開発」では、山梨大学と神鋼環境ソリューションが開発面で協働する。