佐渡市は平成31年度の小水力発電量を、平成22年度の0MWhから一気に2628MWhに引き上げる。これで原油換算で676KL分の電力消費を、小水力発電で賄う計画だ。このほど改訂した「佐渡市地域新エネルギー導入促進計画」のなかで明らかにした。
このため、多目的ダム、農業用ダム、砂防えん堤など既設構造物の未利用落差、小河川や水路などの有望地点を活用し、小水力発電の普及促進を図る。実際の活動ではマイクロ発電設備などモデル施設を設置。砂防ダムでも常時出力100kWが見込まれる地点が3か所あり、小水力発電事業の具体化を図っていく。このほか、木質バイオマスの利活用では、間伐材、林地残材を積極的に利活用。チップボイラーなど利活用設備の導入を促進し、22年度の利用料676tから1340tと利用量を倍増させる。太陽光発電設備は普及が進んでおり、この流れを加速させて発電量を22年度の490MWhから5040MWh(原油換算1296KL)とし、市の電力使用量32万5738MWh中、1万1428MWhを再生可能エネルギーへ転換する。