佐賀県新エネルギー課は5月8日から、「佐賀県再生可能エネルギー等導入促進事業」の対象事業を公募している。民間事業者らの再生可能エネルギー事業化に向けた技術開発や、その実証実験を支援するもので、募集締め切りは5月31日。以前は2つの支援事業として別々に補助枠が設けられていたが、今年度から同事業として2つを統合し、仕切り直した。
補助事業は3つのステージに分けられる。ステージ1の技術開発支援は、佐賀大学海洋エネルギー研究センターなど県内の研究施設を活用した研究、県内企業への波及効果が見込まれる技術開発、県内の技術を活かした技術開発が対象。具体的には電極素材や水素吸蔵素材の貯蔵、輸送技術、熱エネルギーの利活用技術、新エネルギー・省エネルギーを組み込んだ分散型エネルギーシステムの関連技術などが対象となる。
ステージ2の実証実験は 県内で普及しておらず、県内企業の技術を使用し、他地域への波及モデルとなる先導的な設備の導入を支援する。ステージ3は事業化支援で、県内に再生可能エネルギーなどの供給設備を設置したい事業者の現地調査費用などを補助する。委託額と補助率はステージ1で1件につき2000万円以内。1件を採択する。ステージ2、ステージ3は経費の半額(1件につき1000万円以内)を補助し、2~3件を採択する。利活用する再生可能エネルギーの種類は問われないが、太陽光だけは対象外となっている。